タイ北部の上品な味付け、ポメグラネイト・タイ
ダーリング・ストリートの教会を越えて2ブロックスほど先に行くと左側にある、タイ・レストランはシドニー・モーニング・ヘラルドの「グッドフード・ガイド」でも紹介されている店で、週末には必ず予約が必要なほどだが、それだけ繁盛していながら日曜日にはすべてのメニューが15%OFFというサーヴィスを行っている今時珍しい店でもある。ヘリテージ風の建物の中は天井が高く、木のテイブルと椅子、タイ風のアンティークな装飾が落ち着いた雰囲気。
シェフはチェンマイ、チェンライなどのタイ北部出身で、辛いだけではないタイ料理がそれら涼しい地域の特徴だという。なるほど、料理はどれも味が強すぎず、辛すぎず、甘過ぎもしない。素材の持ち味とハーブの上品な香りを生かした味付けだ。モダンな盛りつけも、ほかのタイ・レストランとは違う特徴だろう。
「ポークとピーナッツの蒸し餃子」は薄紫色の上品な一品。ふわふわの皮の中には、ピーナッツの香りのほんのり甘い具が入っている。これは温かいまま食べて欲しいのでテイクアウェイはできないという。「ライス・クレープ」はハーヴの香りの強いチリ・ドレッシングが絶妙。同店の人気メニューのひとつになっている。「バラマンディ」は揚げてあるのにカラっとしていため軽い味わいで、グリーン・マンゴーとハーブ、シトラス風味のチリ・ガーリックでかなり爽やかな一品。こちらも同店の人気メニュー。
上記のメニューは壁のボードにあるスペシャル・メニューから。通常のメニューも3ヶ月ごとに替わる。シグニネャー・デイッシュの「ロースト・ダック・レッド・カレーと、クリスピー・タイ・ホワイト・ベイトは何時でもメニューに入れてますが」、とのこと。そのほか人気は「クリスピー・ポーク・ベリー」、「キング・プラウン・ステアフライ」、「バルメイン・ロール」、「スチームド・スカロップ」「バナナ・フラワー・サラ」ダなど。大人数で行って、片っ端からメニューを楽しみたい。
Pomegranate Thai
191 Darling St, Balmain
☎(02) 9555 5693
ランチ金〜日12PM 〜 3PM、ディナー木〜日5:30PM 〜 10PM
ライセンス有り(BYO可)
東南アジアのスパイスを知り尽くしたシェフの自慢の味、ブルー・ジンジャー
バルメインのダーリング・ストリートの公園の近く、角に重厚なドアが目立つ店がある。店内は天井が高く、東南アジアっぽいアンティーク装飾の縦長の鳥かごが印象的。奥へ進むと2面ガラスの開放的な部屋がある。インテリアのセンスに驚くが、驚きはそればかりではなく、オーナー・シェフによる東南アジアのスパイスを知り尽くしたメニューにも表れている。オーストラリアだけではなく、全世界で発売された2冊のブルメ本「Blue Ginger」と「Takeaway」も出版しており、それらのメニューのレシピは本の中で紹介されている。カレーもソースもハーブもクイーンズ・ランドの農場から取り寄せ、すべて同店で調合して作っている。
取材日のおすすめ、スモークド・トラウト・ビートル・リーフは、チリ、ガーリック、ガランガの甘酸っぱいソース。ガランガというのは、旨みの固まり、東南アジアのジンジャー・ファミリーのスパイス。また、サーモンとパパイヤのサラダは、サーモンの最も美味しい革の部分をパリパリに焼いて上に載せてサーヴされる。サーモンの中がレアで周りがクランチーな火の入れ方、そしてパパイヤとの相性、カシュー・ナッツの効かせ方に驚きを感じる。そして黒コショウが効いたアンガス・ビーフは圧巻の美味しさ。サイドのクレソンとトマトのサラダがのドレッシングがまた気が利いている。
3人以上にはバンケット・メニューもおすすめ。$48と$58の2種類ある。同店のオーナー・シェフは他にアナンデイルにあるバー★アジアとレイン・コーヴのドラゴン・フライを経営している多忙さ。
Blue Ginger
241 Darling St Balmain
☎(02) 9818 4662
火〜日6PM〜Late
酒類ライセンスあり
5時間かけて作り上げるフォーのスープが絶品、タン・ビン
キング・ストリートの北寄り、ミッセンデン・ロードとの角からひと区画シティよりに位置するグリーンの外観、一歩入ると天井の高い広々とした、でも落ち着いた空間が広がるタン・ビンは、週末は満員御礼のヴェトナム料理店。1号店は、1992年にカブラマータに構え、2号店として1997年にオープン以来13年、フル回転している。
「人々に本物のヴェトナミーズをリーゾナルな料金で堪能してほしい」と語るオーナー・シェフのアンジーはSBSの番組「グルメ・サファリ」でカブラマータを案内したり、フォーのスープの作り方も公開しているサーヴィス精神旺盛な女性。
おすすめのフォー($12)は5時間かけて作り上げる味わいの深いスープが魅力。ヴェトナミーズ・バジルのフレッシュな香りと生のビーフ・スライスがたっぷり。ただし、これは土日のランチだけに食べられるスペシャル・メニューなので要注意。
ほかに同店のメニューで魅力的なのは、自分で巻く手巻き生春巻きのメニューの豊富さ。一緒にまくのは毎日カブラマータ直送のフレッシュな野菜。その中にはヴェトナム名”Tito”という日本で言う「赤じそ」も。そして、「ミント」と「ヴェトナミーズ・ミント」の3種類のハーブをたっぷり入れて、ヘルシーさ炸裂な味わいや、自分なりの配分の生春巻きを作ってみよう。
写真以外のメニューでは、ソフト・シェル・クラブ・ウィズ・パパイヤ($28)やターメリック・フィッシュ($40)、デザートではクリーム・カラメル($7)が人気。少人数でしっぽりも良いが、大人数で訪れれば、品目も多く食べれるし、より楽しめるだろう。ケイタリングも人気があるので、パーティなどの際にはぜひ相談してみよう。
Thanh Binh
111 King St., Newtown
☎(02)9557-1175
ランチ/土日12PM~5PM、ディナー/火~日5:30PM~10PM(金土11PM)
酒類ライセンスあり(ワインのみBYO可)
スタイリッシュで暖かい隠れ家、ランブータン
入り口から見えるおしゃれっぽいオープン・キッチンのタイ・レストランは外から見てもモダンでスタイリッシュな雰囲気。オープンして2年半の同店でまず驚かされるのが、スタッフの対応。なんとフレンドリーで真摯で温かいのだろう。階下のカクテル・バーはムッソーニの照明が華やかで、壁もムッソーニのフリンジで包まれムッソーニ特有の色使いがナチュラル感を出しているが、カウンターにある仏像などでエキゾチックかつアジアな雰囲気も醸し出されている。一歩階下に踏み入れると、ここがオックスフォード・ストリートということはすっかり忘れてしまいそう。
まずカクテルから。シグネチャー・カクテルである「アップル・マティーニ」は飲みやすい大人の味。そして驚くのがパフォーマンス性抜群の「ジンジャー・ピニャ・コラーダ」。ライムの上にジンジャーを乗せ、強いアルコールをふりかけ火をつけて、ピニャ・コラーダの中へ沈没される。わくわくと楽しめる演出もさることながら、味がフレッシュで美味しさに身が震える程。夏の暑い日には(取材当日は40度の日だった)、暑さも吹き飛ばしてくれるだろう。アルコールが飲めない方にはモクテルも豊富にそろっている。
料理は、NSW州で一番のタイレストランなだけあり、そして、オーストラリアでも5本指に入るだけある! オーナーが好きな日本人関係レストランは「Tetsuya’s」「吉井」なだけあり、そこら一流店と並んでも劣らない味わい。
ビートル・リーフのオントレは、ヴェジタリアンにもノン・ヴェジタリアンと同様に楽しんでもらえるようにメニューが作られている。ノン・ヴェジタリアンのティー・スモークド・トラウトとビートル・リーフの味わいは絶妙。
ほかも、オーナーが「料理にパッションを感じる人に食べに来ていただきたい」と言うのがうなづける質の高い料理ばかりで、トラディショナルなメニューにも裏切りがないどころか、新たな味わいの発見がある。例えば「ソルト&ペッパー・スクイッド」というメニューはどこの中華やヴェトナム、タイ料理店にもあるありきたりなメニューなのだが、同店の「ソルト&ペッパー・スクイッド」を一口食べてみれば違いが一目瞭然だ。タピオカの粉を衣にすることで、脂っこさを激減させ、驚くほど軟らかなイカがソフトな衣で包まれていて、そのままでも口に入れた瞬間驚きがあるが、レモンの効いたディッピング・ソースのフレッシュさが新たな驚きをくれるだろう。それはシュウマイ(dumpling)も同様。チキンと海老にスィート・コーンを混ぜるという斬新さが口の中で炸裂。ナッツ・アレルギーの人にも優しく、グルテン・フリーのメニューも用意されているところが、万人に楽しんでもらいたいというオーナーの心意気を感じさせる。
スタッフの温かさにもオーナーの意志が繁栄されていて、オーナーはスタッフを家族のように接する。すると、スタッフはお客様を家族のように温かく迎え、その心が必ず客にも伝わる、というオーナーの人間性が同店のサーヴィスの素晴らしさに繋がっている。
料理、雰囲気、サーヴィスともにオックスフォード・ストリートで一番のレストランを目指すだけある、絶対に一度は訪れたい店だ。そして一度訪れたら間違いなくリピーターになるだろう。この味わいでこの料金はラッキーとしかいいようがない! 8人以上だと1人$55というお得な10コースのバンケット・メニューがあるのも嬉しい。
rambutan
96 oxford st, darlinghurst nsw 2010
☎(02)9360-7772
ランチ、金曜のみ ディナー火~土 6時~11時(金曜日は午前1時まで)
カクテル~午前3時
酒類ライセンスあり
Score 13.5/20 by SMHGFG2011



















