オーストラリア(シドニーとちょっとメルボルン)のグルメ情報

4月, 2011 のアーカイブ

三方を海に囲まれた堂々のワン・ハット店 ザ・ボートハウス・オン・ブラックワトル・ベイ

ベイビー・ビートルートのマリネ($27)

ひらまさキング・フィッシュのスモーク($27)

レザー・ジャケット、アワビとシイタケ、ダック・コンソメ($41)

店内

グりーブ地区、フェリー・ロードの終点、シドニー・シティを背にしょったフィッシュ・マーケット、左手にはアンザック・ブリッジを望める位置にあるシーフード・レストラン。三方がガラス張り、海に突き出しているので眺めは抜群、特に夜はシティのきらめくネオンが一望できて雰囲気抜群。角の席では、まるで夜の海に浮かんでいるような気分で食事が楽しめる。

シドニー・ロック・オイスターで有名な同店、通常2年半程が食べごろの生牡蠣、取材時は5~6年ものを4種も取りそろえていた。日によって仕入れ先が代わるが、当日は9種のシドニー・ロック・オイスターが。シャンパン・ヴィネガーでいただく。その他のメニューは毎日代わるそうだが、2種類だけ代わらないのが、人気のポテト・ブリニ(じゃがいものパンケーキ)にオーシャン・トラウトのキャヴィアを載せた一品(40g$36、50g$45)とスナッパー(タイ)のパイ($48)。
シェフのコリンのチョイス、ベイビー・ビートルートのマリネは、ヴェジタリアンなアントレ。酸味が芯まで効いたビートルートとかぐわしく口当たり滑らかなゴートチーズ、ベイビー・ハーヴとパインナッツの相性はあっぱれだ。ひらまさキング・フィッシュのスモークは脂がのってコクがあり、真ん中はレア、そのままでも充分味わいがあるが、それにトマトベイスの野菜のソースに香ばしいアーモンドとほんのり甘いレイズン、ごく薄切りのチョリソのハーモニーが素晴らしい。
サーヴ時にダック・コンソメを注いでくれるメインのレザー・ジャケットは、まず、ダック・コンソメに身震いが起こる。しっかりとした食感のレザー・ジャケット、噛み心地の良いアワビ、そして、シイタケ、紫ベイビー紫蘇とショウガの薄切り。ゴマ油もすごいアクセントになって、口の中で見事なハーモニーの合唱が起こる感じ。
同店のアルコールはスパークリング・ワインが2種、シャンパンが8種に始まり、ワインは国内、NZ、フランス、イタリアと100種類以上も勢揃い。ハーフ・ボトルが7種あるのも嬉しい。
デザートはアール・グレイのアイスクリーム($18)、白桃のソルベ($18)などがあり、人気はジャム・ドーナッツ($18)だそう。
週末は予約必須。100人までのウェディングなどのファンクションにもよく利用されるそうなので、この上なく贅沢でロマンチックなウエディングを考えている人はぜひお問い合わせを。

The Boathouse on Blackwattle Bay
Ferry Road, Glebe
☎(02) 9518 9011
ランチ(木~日)12PM~、ディナー(火~日)6PM~
酒類ライセンスあり

★1 Hat, Score 15/20 by Sydney Morning Herald “Good Food Guide 2011”


酒とワインに極上のつまみが勢ぞろい、とくとく

和牛とクレソンのサラダ($16)

サーモン・カルパッチョ($18)

キングフィッシュ・ハラペーニョ($18)

シグネチャー・ディッシュ、ソヤ・トリフ・キャベツ($14)

サーモン・ステーキ($18)

とくとく和牛ビーフ・ロール($14)

ダック・コンフィ($27)

ポップコーン・ブロウン($19)

徳利から「とくとくっ」と注ぐ音をイメージした店名の創作和食店は、3月中旬にプレ・オープンしたばかり。4月29日(金)のグランド・オープンに先駆けての取材に成功! 場所はグリーブ・ポイント・ロードを入ってすぐ、グリーブ・マーケットでも有名な小学校の手前の路上駐車場との角のヘリテージな建物。キャメレイにある姉妹店のサケ・サケ・ダイニングと同様、外観も内装も壁は真っ黒、和物アンティークがさり気なく飾ってあり、シックなのにモダンな雰囲気だ。奥には広々としたバックヤード席もあり、そちらは木々に囲まれた癒し空間。
モダン・スタイル・ジャパニーズでお酒とおつまみを楽しんでほしい、という同店では、日本酒純米7種、純米吟醸6種、純米大吟醸2種、日本のビール4種、そしてワインを豊富に取り揃えている。同店のピノ・グリ、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーズは、それぞれ違うグラスでサーヴされるというこだわりようだ。
そんな極上のお酒を楽しむのにふさわしい極上のメニューの数々。上に載ったキウイ・ベリーがさわやか、西京味噌とヴィネグレットのソースでいただくサーモン・カルパッチョ。ヒラマサの刺身に柚みりんとハラペーニョのピリ辛具合がたまらない、キング・フィッシュ・ハラペーニョ。サーモンもヒラマサも赤胡椒の実がアクセントを添え、モダン・スタイル・ジャパニーズならではの味の組み合わせはワインにも日本酒にもぴったり合う。サボイ・キャベツを使った同店のシグネチャー・ディッシュ、ソヤ・トリフ・キャベツは、糸状のチリとトリュフの香りで、キャベツがバクバクいただけてしまうマスト・イートな一品。
驚きの組み合わせはまだまだ続く。クレソンのほろ苦さが和牛スライスと味噌ドレッシングによくあう和牛サラダ。そして、ゴルゴンゾーラ・クリームソースがコクがあるのにちっともクドくないサーモン・ステーキ。寿司ロールでは、甘く煮込んだ和牛肉のスライスとピリ辛トッピングに青のりの風味と、今まで食べたことが無い組み合わせなのに懐かしい美味しさの和牛ビーフ・ロール。ポップコーン・プロウンはクリスタル・ベイ・プロウンに一味唐辛子と青のりを衣につけて揚げてあり、お好み焼きのような、日本人の郷愁をそそりながら、これも新しい味。
ダック・コンフィは軟らかくオレンジ風味の照り焼きソースが最高。レアな焼き上がりが牛タタキのような繊細さの和牛ステーキ($23)は、柚ディッピング・ソースであっさりいただけく。クリスピー・ポーク・ベリー($18)は、マスタードと豆板醤ソースというまたまた驚きの組み合わせ。下に敷かれたザワー・クラフトが粋。
最後に驚きのデザート・メニュー、天ぷらマーズ・バーの登場。衣の中にはとろっとろのマーズ・バーが。この驚きもぜひ体験してみて。
4月29日(金)のグランド・オープニングと翌30日(土)には、豪酒の生原酒祭りを開催、その日の作りたての酵母が生きていて、しゅわしゅわしたお酒だそうで、料理4品と生原酒で$50のスペシャル。今後も年に何回か、生原酒を絞るたびに生原酒祭りがあるそう。お楽しみに!

TOKU TOKU
36 Glebe Point Road, Glebe
☎(02)9660-9636
ランチ(土日)12PM~3PM、ディナー5:30PM~11PM(土日は~12AM)、月休
酒類ライセンスあり


こだわりのあるコーヒーと質の高いメニューが魅力、優雅フローラル・デザイン&カフェ・ギャラリー

スペシャル・メニューのチキン&マッシュルーム・パイ($16)

花が並ぶ店内

日本人フラワー・デザイナー、柳沢勢津子さん主催の、フラワー・アレンジメント・スクール、花店、カフェ、それにギャラリー併設のユニークなスポット。グリーブ西部グリーブ・ポイント・ロードと交差しているセント・ジョーンズ・ロードのアナンデール寄りの3ブロック目に位置している。ヨーロッパ風の明るいテラス席が道路に面し、窓側には花が並び、ギャラリー・スペイスである奥には絵が飾られたモダンで清潔でフレッシュな空間だ。
シシリー出身の勢津子さんのご主人ベンさんのこだわりのコーヒーは、スタツィオーネ(STAZIONE)・エスプレッソというシシリアン・コーヒーを使用。アラビカ種にロバスタ種が5%の豆は、苦いだけと思われがちなエスプレッソでは決してなく、甘くてコクがある深い味わいだ。イタリアのコーヒーを理解してほしいというベンさんの教育を受けた日本人のバリスタが淹れてくれるコーヒーは絶品。本格的なバリスター教室もあるので興味のある人はぜひ問い合わせてみて(受講費$110、ジャパラリアの読者には3人集まれば1人$90で提供)。お茶派もチャイ・ラテなども含め各種そろっていて、日本の煎茶も飲める。
1日中オーダー可能な朝食も人気だが、昼食時になると、ひときわ賑やかに。スタンダードなカフェ・メニューではなく、レストラン並にクォリティの高いランチ・メニューが堪能できるからだ。美味しいと評判のシシリアン・パスタ各種と日替わりのリゾット。特にスペシャル・メニューに登場する豆とオニオン、白ワインにパルメザン・チーズのかかったパスタは大人気なのでボードにある日はラッキーだ。イタリアの家庭料理風パスタなど、通常のレストランではまずお目にかかれないものもある。取材日のスペシャル、チキン・パイは、1時の時点で売り切れの大人気メニュー。熱々のパイはチキンとマッシュルームのクリーム・ベイス、カフェにいることを忘れてしまう大人の味。濃厚なマッシュ・ポテトと新鮮なビーンズの付け合わせでヴォリュームも満点。
シシリアン、ベネチアン、スイス、日本などのテーマ・ナイト・ディナーも行っているのでぜひサイトでチェックしてみて。なお、ウェディングなどさまざまなファンクションもできるので、そちらもぜひお問い合わせを。

Yuga Floral Design & Cafe Gallery
172 St Johns Road, Glebe
☎(02)9692-0243
月~土7AM~4PM、日8AM~4PM
酒類ライセンスあり、BYO可


ホーム・メイドのビストロ・メニュー、フォレスト・ロッジ・ビストロ

Tボーン・ステーキ(400g $22.90)

タパス・メニュー。インドネシア風サテ($5.50)、スモーク・サーモン、クリーム・チーズ、バルサミコ・グレイズ($5.50)、牛タタキ($5.50)

海老チリ丼($12.90)

日本人オーナー・シェフのハリー青木さん以下、ウエイターやウエイトレスもほとんどが日本人というユニークなビストロがグリーブにある。カジュアル店だからあえてうたってないがメニューはすべてNO MSGであり、とことんホームメイドを追求している。「オーナー・シェフだからこそ質の高い料理を、できるだけ安く提供したい」というポリシーのもと、グルテン・フリーやヴェジタリアン・メニューが豊富にあるのも嬉しい配慮。青木さん自身の子供がグルテン・アレルギーのため、時代にあわせたメニューを意識して開発している。オーナーとして権利を買い取ったのは4年ほど前だが、それ以前に8年、つまり現在まで12年、同店を担ってきた。
400gの巨大Tボーン・ステーキは軟らかく、ペッパー・ソースはまろやかな味。ステーキには選べる5種類のソースがあり、すべてドミグラス・ソースを4時間煮込むところから手作り、それにペッパーなど各味を加え、サーヴする寸前にクリームをさっと加えるという細やかさで、日本の洋食ファンも満足すること請け合い。
また、一杯飲む時のつまみに嬉しいタパス・メニューも、料金のわりにヴォリュームもあってなお嬉しい。牛タタキはオーダーが入ってから焼き、温かいままサーヴするので、軟らかくて色も良く、あっさりめの照り焼きソースとよく合う。
日本人だけではなくローカル客にも人気の各種丼ものもあり、リピーター続出中の海老チリ丼はプリップリの海老にニンニクとショウガをじっくり炒めるところから始める手作りのソースが優しい味わい。ほかにもカツ丼、照り焼きチキン丼、野菜豆腐丼などがある。とにかくすべて手作りのせいか、いわゆる通常のバブ飯とは比べ物に成らない美味しさ。
毎日あるスペシャルも見逃せない。月曜はディープ・フライまたはグリルのフィッシュ($10)、火曜はパスタ&ガーリック・ブレッド($8)、水曜はランプ・ステーキ280g($11)、木曜は日本のパン粉を使用し、上げるのではなくバターで焼くので香ばしいチキン・スニッツェル($10)、金土はバーガー&ビール1杯($11)、日曜日は10ドルのメニューが3種もある。ファンクションなど予約も可能というから気軽に青木さんに相談してみて。

Forest Lodge Bistro
(Forest Lodge Hotel内)117 Arundel St., Glebe
☎(02)9692-0933
ランチ(月~土)12:30PM~2:30PM、ディナー(月~土)6PM~9PM、日1PM~8:30PM
酒類ライセンスあり


優しい雰囲気と味に心も舌も大満足、グリーブ・ポイント・ダイナー

オーシャン・トラウトのタルタル($18)


マロウェイのフィレ($35)


GPDピーチ・メルバ($15)


スイカのグラニタ、キウイ、ヨーグルト・シャーベット($15)


店内

グリーブ・ポイント・ロードの公園まであと少しというほどの奥に、通りに面してオープンな店構え、かつ道よりちょっと目線が高いのがまた気持いい立地。高い天井の店内はレトロ・シック・モダンで、焦げ茶と若草色のコンビネイションといい、壁のストライプとところどころに飾られるアンティークや、大きな白い傘のライトといいセンス抜群。左のカウンターの奥はオープン・キッチンで、実直な暖かさのあるオーナー・シェフのアレックスとスタッフが調理をしている姿も心地よく映る。
グリーブのこの店は開店4年だが、8ヶ月前にニュートラル・ベイ・バー&ダイニングもオープンしたばかり。どちらもアレックスがメニューを手がけている。季節でメニューが代わリ、どの料理もシグネチャー・ディッシュという。
アントレのオーシャン・トラウトのタルタルは組み合わせの野菜であるフェンネルとレッド・ラディッシュに拍手喝采、パセリとレモン風味もさわやかな一品。メインの魚料理マロウェイ(日本のニベに近い)のフィレは皮がカリカリに焼かれていて、トマトとオリーヴのスープに浸され、これまた絶妙なコンビネーション。そのほか、ダック、ポーク、アンガス・ビーフなどそそられるメニューが並んでいる。また、ボードには本日のスペシャル・メニューも。
デザートは2種紹介してくれた。同店特製ピーチ・メルバにお手製のクッキーとマシュマロ、濃厚なヴァニラ・アイス・クリームの一品は、夏っぽくさわやか。スイカのグラニータにヨーグルト・ソルベが載った一品は、ベリーを使った甘酸っぱい手作りクラッカーからグラニータの中のキウイまで、これまた「夏、夏、夏!」と叫びたくなる一品。思わず俳句を詠めそうな程、季節感をメニューにだす彼のセンスが光る。そして秋のメニューも楽しみ。季節毎に訪れたいレストランだ。

Glebe Point Diner
407 Glebe Point Rd., Glebe
☎(02)9660-2646
ランチ(金~日)12PM~2:30PM、ディナー(月~土)6PM~9PM
酒類ライセンスあり、BYO(ワインのみ)

Score 14.5/20 by SMHGFG2011