ポピュラーで旬な上海レストラン、テイスト・オブ・シャンハイ(上海天国)
05年オープンのアッシュフィールド1号店、そしてこちら08年オープンのワールド・スクエア店、09年にはイーストウッド店と3店舗展開をしているレストラン。「上海フードが今クローズ・アップされているのは、上海は中国の中央に位置しているため、各地の伝統的な食べ物が集まり洗練されていったから」と語るのは、以前はファッション関係の仕事をしていたというオーナーのアーロンさん。「中華はオイリーだし味が濃くなりがちですが、当店はオイルも味の強さも控えめで健康的
」とも。
熱々のスープが口一杯に広がり、細かい挽肉の繊細な味が堪能できる「上海小龍包」は、オーダーが入ってから皮を練り、伸ばし、包み、そして4分蒸してサーヴするフレッシュさが売り。「豚の角煮と煮卵の自家製しょうゆ煮込み」は甘く濃厚なしょうゆベイスのソースに絡まった軟らかい肉が魅力。ヴォリュームたっぷりで、なるほどオイリーではない味付け。「ライス・ケーキと挽肉の炒め物」はベタつかない米粉の団子を薄切りにしてキャベツと細切りのポークのみで炒めてあるシンプルな料理。韓国のトッポギ(”トッポギ”は日本語読み)を連想させるが、味はあっさりで妙に懐かしい。一度お試しを!
人数が集まればいろいろ味わえるから、少人数のパーティによく利用されているという。その場合予約は必須だが、1日を通してオープンしているので、ランチとディナーの間のおやつタイムはウォーク・インでOK。
Taste of Shanghai
Shop 9.07, World Square Shopping Centre, 680 George St., Sydney
☎(02) 9261-8832
11AM~10PM、無休
*2011年8月4日の情報です。
世界一美味しい小籠包をシドニーで、ディンタイフォン(鼎泰豊)
台湾台北市に本店を置くレストランで、1974年にオープン、その後、日米を含み世界展開し、米紙ニューヨーク・タイムズに「世界10大レストラン」の一つと評された世界的に有名な点心料理専門店、ディンタイフォン。世界中どの店舗も連日大勢の来客で賑わい、長蛇の列が絶えないくらい人気。こちらシドニーのワールド・スクエア店も同様。平日の昼というのに12時ともなれば満員の人気店で、ディナー時も5時半(木~日は5時)のオープンと同時にドっと客が押し寄せ、6時をちょっと過ぎる頃には席が埋まり待たなければならなくなるが、客数の多い広い造りのため回転率も良く、さほど待たされることはない。
「ディンタイフォンの名は小籠包なくしては語れない」というくらい小籠包の美味しさに定評があり、「幻の小籠包」と呼ばれ世界中の多くのファンから支持されている。門外不出のレシピから生まれる小籠包は、注文から15分以内に“蒸し”に入っていないものは捨ててしまうくらいの鮮度にこだわり、いつでも客が最高の最高の状態の美味しさを楽しめるよう徹底しているという。一口で頬張れる大きさで、熱々の肉汁が口の中でジュワーっとあふれ出す瞬間、あまりの美味しさに言葉を失うほど。まずは何もつけずにそのまま食し、次に千切りのショウガにしょうゆと酢を入れたタレで食べてみることをおすすめ。
「担々麺」はピーナツの風味が香ばしいゴマだれに絡めていただく腰の強いツルツル麺。刻みネギのみのシンプルさと辛さが良し。「セサミ・ヌードル」は辛くないヴァージョン。「ライチー・ミント・ジュース」はライチーの香りの甘さにミント風味をミックスし、辛い食べ物をいただく際の口直しにいい感じ。同じく「ヴェジタリアン・デライト」は昆布ともやし、春雨、そして固めの豆腐が醤油ベイスのソース和えてあり、ほんのり酢の味がさっぱりさせてくれるメニュー。
コクがある「海老炒飯」は、シンプルにネギと海老と卵のみの具で勝負。お米が日本米と同じジャポニカ種なのがポイントで、感動的なツヤと絶妙のパラパラ加減の炒め具合は日本人の舌にも最高に合い、日本人の中には小龍包と並んで同店の炒飯を絶賛する声も高い。
最後は黒ゴマやマンゴーなど6種類から選べるジェラートをおすすめ。「タロ・ジェラート&ゴールデン・タロ・ブレッド」はタロあんの温かい揚げパンもついて満足度がさらに高いおすすめのデザート。
Din Tai Fun
World Square Shopping Centre, Level 1, Shop 11.04 , 644 Geogre St., Sydney
☎(02) 9264 6010
ランチ/月~金11:30AM~2:30PM、土日11:30AM~3PM
ディナー/月~水5:30PM~9PM、木~土5PM~9:30PM、日5PM~9PM
酒類ライセンスあり
*2011年8月9日の情報です。
「シドニー・ベスト・ラクサ賞」受賞の美味しさ、ジミーズ・レシピ・マレーシアン・ワールド・スクエア
QVB真横の別のグルメ・ショッピング・コンプレックス、ザ・ギャレリーズに7年あるマレイシア料理店の2号店で、ワールド・スクエア店はゴールバーン・ストリート沿いにややひっそりと存在するが、朝の10時から通しで夜まで中休みなしで開いている同店には、好きな時間に自分のペイスで来店する常連客が多い。
同店の売り「ラクサ」はココナツ味のカレー・スープにフレッシュ・チリ、海老のペイスト、レモン・グラス、ハーブとスパイスが入っている、シドニーでは馴染みのあるヌードル・スープだ。麺は細いライス・ヌードルが9割に太い卵麺が1割の割合。「シティ・ニュースで」08年度の「シドニー・ベスト・ラクサ賞」を受賞した同店のラクサは、ヴェジタブル、ビーフ、チキン、フィッシュ、シーフード、海老、コンビネイションと種類も豊富で、辛すぎず、コクがあるがあっさりとしたスープがなるほど納得の美味しさ。
「アッサム・ラクサ」はキュウリやパナップルを載せた、やや酸味のあるスープ。「ハー・ミー」はチリ味の海老のスープ。口一杯に海老の香りが広がるがあっさりとしたスープ。それにさらにお好みでチリ・ペイストを入れるのが通。辛さが苦手なら「イポー・ホー・ファン(IPOH HOR FUN)」も辛くない海老味のヌードル・スープだ。
麺以外では、手作りのロティ・パンと食べる「ロティ・チャナイ&カレー・チキン」、ココナツ・クリームで炊いたご飯にチリ・アンチョヴィー、マレイシアのピクルスとゆで卵とチキン・カレーまたはビーフ・レンダンから選べる「ナシ・レマク」がおすすめだそう。
やはりこちらも人気の、鶏肉の旨みを最大限に引き出したシンプルな料理「海南チキン・ライス」はソフトな皮の鶏肉、ネギとショウガ、鶏肉のスープで炊いたご飯が美味。
Jimmy’s Recipe Malaysian World Square
Shop 9.60, World Square Shopping Centre, 644 George St., Sydney
☎(02)9283-1876
月~土10AM~9PM、日10AM~7PM
オーストラリアいち標高の高いシドニーから西北のオレンジ地区のワイナリー、ブランゲイン
シドニーから内陸(北西)へブルーマウンテンを越して260キロ、約3時間半。標高600メートルのクール・クライメイト、40件のワイナリーと30件のセラー・ドアーがある。
ブランゲインはレイク・カノボラスに位置し、標高の高さと涼しさはオーストラリアいち。
Brangayne Vineyard
837 Pinnacle Rd., Orange
(02) 6365-3229
*2011年9月24日の情報です。
シドニー西北へ260キロのオレンジ地区のワイナリー、ワード・オブ・マウス・ワイン
シドニーから内陸(北西)へブルーマウンテンを越して260キロ、約3時間半。標高600メートルのクール・クライメイト、40件のワイナリーと30件のセラー・ドアーがある。
ワード・オブ・マウス・ワインは標高の高さと涼しさはオーストラリアいちのレイク・カノボラスに位置する。
Word of Mouth Vineyard
Corner Campbells & Pinnacle Rd., Orange
(02) 0365-3509
*2011年9月24日の情報です。
クール・クライメイトのオレンジ地区のワイナリー、ボロデル・ヴィンヤード
シドニーから内陸(北西)へブルーマウンテンを越して260キロ、約3時間半。標高600メートルのクール・クライメイト、40件のワイナリーと30件のセラー・ドアーがある。
ボロデル・ヴィンヤードはレイク・カノボラスに位置し、道路から300メートル入った丘の上のセラー・ドアとレストランからは見事な景色が眺められる。ワインの他、チェリー・リキュールとチェリー・ポートがある。レストランがあり、結婚式のレセプションも行う。
Borrodell Vineyard
298 Lake Canobolas Rd., Orange
(02) 6365 3425
*2011年9月24日の情報です。
シドニー北西の郊外マジー地区のイタリア系ワイナリー、ディ・ルッソ
シドニーから北西に向かって約260キロ、ゴールド・ラッシュにより1850年代から栄えたマジー地区がある。その頃からワイン産業が始まり、現在40件程のワイナリーがある。1884年に開通した列車の駅をはじめ歴史的建造物も数多く残されている。
ディ・ルッソは本格的なイタリア系ワイナリーで、10種類以上のワインのほか、イチジクやオリーヴ・オイルなども自家製を販売。5つ星レストランで炭火焼きピッツァを食べながら楽しみたい。ウェディングも可能。
Di Lusso
Eurunderee Lane, Mudgee
(02)6373-3125
*2011年6月の情報です。
シドニー北西の郊外マジー地区の洗練されたデザインのブティーク・ワイナリー、ローガン
シドニーから北西に向かって約260キロ、ゴールド・ラッシュにより1850年代から栄えたマジー地区がある。その頃からワイン産業が始まり、現在40件程のワイナリーがある。1884年に開通した列車の駅をはじめ歴史的建造物も数多く残されている。
ローガンはガラス張りの非常にモダンでおしゃれなデザインの建物が印象的なブティーク・ワイナリー。オーナーのセンスの良さを反映するようにボトルのラベルもおしゃれで、味のレヴェルも高い。ここも「女性自身」の特集でウィーマラ・シリーズが選ばれている。
Logan Wine
Castlereagh Hwy., Apple Tree Flat, Mudgee
(02)6373-1333
10AM~5PM 無休
*2011年6月の情報です。
ハンター・ヴァレーのポコルビン地区のブティック・ワイナリー、レイクス・フォリー
シドニーから北へ約160キロのハンター・ヴァレー、ポコルビン地区にあるレイクス・フォリーはブティック・ワイナリーとして1963年に創業以来、現在も家族経営により2種類のみのワイン製造ながら、ハンター・ヴァレー随一の質の高いワインを造り続けている。
Lakes Folly
2416 Broke Rd., Pokolbin
☎(02)4998-7507
10AM〜4PM(無休)
*2010年12月19日の情報です。
フィッシュ&チップスが美味しいフランスのカフェ、カフェ・セル&ポイヴレ
キングス・クロス駅からヴィクトリア・ストリートをオックスフォード・ストリート方面に歩き、セント・ヴィンセント病院があるブロックのひとつ前のブロックに位置し、ストリートに面してオープンなカフェ。オーストラリア一般のフィッシュ&チップスと違い、カリカリの衣のフィッシュと細いフレンチフライのチップスをタルタル・ソースで頂くのが魅力。
Cafè Sel & Poivre
263 Victoria st., Darlinghurst
(02) 9361 6530
ハンター・ヴァレーのポコルビン地区のワイナリー、ウォンバット・クロッシング・ヴィンヤード
シドニーから北へ約160キロのハンター・ヴァレー、ポコルビン地区にある。可愛いウォンバットのロゴが目印のワイナリーは、販売金額の5%をウォンバットの救済機関に充てているのもポイントが高い。
Wanbat Crossing Vineyard
530 Hermitage Rd., Pokolbin
☎(02)6574-7357
土11AM〜5PM、日10:30AM〜2:45PM
*2010年12月19日の情報です。
ハンター・ヴァレーのポコルビン地区のワイナリー、ピーターソン・シャンパン・ハウス
シドニーから北へ約160キロのハンター・ヴァレー、ポコルビン地区にある。スパークリング・ワインで有名なワイナリーでオイスター・バーでオイスターを食べながらシャンパンが飲める。
Peterson Champane House
Cnr. of Broke Rd. &Wine Country Drive, Pokolbin
☎(02)4998-7881
9AM〜5PM(無休)
*2010年12月19日の情報です。
カンポス・コーヒーが飲めるカフェ、バー・ピステヴォ
シドニー北部ニュートラル・ベイの今最も熱いスポット、グロスヴェナー・ストリートからヤング・ストリートに入り2件目のカフェ。こじんまりとした長細い店内はいい居心地。カンポス・コーヒーが飲めるのが嬉しい。
Bar Pistevo
Young St, Neutral Bay
Sydney, Australia
☎(02) 9909-1006
ニュータウンにあるワン・ハット店、オスシレイト・ワイルドリィ
ニュータウン駅の樋面、オーストラリア・ストリートのポリス・ステーションの前にある小さな店だが、毎日予約が絶えない人気店。8コースのディガステーション・メニュー($100)のみ。
Oscillate Wildly
275 Australia St., Newtown
☎(02) 9517-4700
*2010年11月25日の情報です。
★Score 15/20 SMHGFG 2012 (The Sydney Morning Herald Good Food Guide 2012)
シドニー近郊のハンター・ヴァレーの名高いワイナリー、マーガン
シドニーから北へ約160キロのハンター・ヴァレー、ブローク地区にある。2011年度シドニー・モーニング・ヘラルド・グッド・フード・ガイドのアワード受賞の本格的なレストランを併設するワイナリーで、ワイナリー自体も受賞歴多数!
Margan
1238 Milbrodale Rd., Broke
☎(02) 6579-1372
10AM~5PM 無休
*2010年12月19日の情報です。
オーガニック・ワインが美味しいシドニー北西の郊外マジー地区のワイナリー、ロウ
シドニーから北西に向かって約260キロ、ゴールド・ラッシュにより1850年代から繁栄したマジー地区。その頃からワイン産業が始まり、現在40件程のワイナリーがある。代々ロウ家により受け継がれてきた老舗ワイナリー「ロウ」は現在は6代目のディビッドさんが経営、オーガニック・ワインも作りはじめた。最近、日本の雑誌「女性自身」の特集「2000円以内で飲める美味しいワイン」に同ワイナリーのティンジャが選ばれた。
Lowe
Tinja Lane, Mudgee
☎(02) 6372-0800
*2011年5月28日の情報です。レストランは本来併設していないので事前にリクエストが必要。
ほっこり癒される極上の雰囲気の酒バー、美花
一歩足を踏み入れると高い天井にアーバンかつゴージャス感溢れる空間につながり、オーナーの久美子さんが和やかな雰囲気で温かく迎えてくれる。声を張り上げなくでもおしゃべりを楽しめる音量の、ゆったりとしたジャズ系の音楽にキャンドルが揺らいでいて、なんともリラックスできる不思議な空間だ。個室と、2階にはお座敷もあってグループでもくつろげるが、店内のカウンター席は女性がひとりでも居心地良く飲める空間。カウンターに並ぶ”おばんざい”から月替わりのお惣菜を選びおつまみにするのも良し、そこから3種類選べる定食で夕食にするのも良し。3カ月に一度、イカの肝と大根または里芋の煮物料理が”おばんざい”に並ぶといい、それを楽しみに訪れる人も。
お酒は日本酒と焼酎を合わせると50種類以上! キリっとした味の長イモの焼酎「郷の華」(ボトル$135、グラス$13.5)、イモ焼酎「魔界への誘い」(ボトル$97、グラス$10)、日本酒は特別純米の「独楽蔵(こまぐら)無農薬山田錦六十」、兵庫県の地酒の純米吟醸「幸の鳥」など、面白い銘柄がそろっていて、ほかにも随時新着で紹介しているので見逃せない。
料理は気取らない家庭料理だが、きっちりと日本の味だ。繊維質たっぷりの「ごぼうの唐揚げ」は、カリっとしていてごぼうしゃきしゃき感も楽しめる。久美子さんの出身地、青森県八戸市直送の「イカの丸焼き」は、身に締まりがあってかつ軟らかいイカがたまらない。鹿児島産「薩摩揚げ」も、さすが本場の薩摩揚げという味わい。熱々の「明太子豆腐」は、あっさりとしたダシの効いたスープにふわふわの豆腐が絶妙。「鶏の唐揚げ中華風ドレッシング」はピリっと辛いネギとサラダと唐揚げがいい相性だ。どれもお酒やワインによく合う味わい。夜遅くまでオープンしているので、じっくりゆっくり楽しめるのも嬉しい。
Mihana
32 Falcon St, Crows Nest
☎(02)9901-3895
月~土6PM~12AM 日休
酒類ライセンスあり
*2011年7月5日の情報です。
お酒にあうおつまみが豊富な居心地のいいカジュアル和食店、とりいち
シティのオコーネル・ストリートに先月末にカフェがオープン、8月15日にディナーが待望オープンした。黒の壁に折り紙がコンセプトの内装は奇抜な内装でいて、席についてみると座り心地、居心地のいい空間だ。熱燗、冷酒などの日本酒の品ぞろえが豊富、美味しいワイン、ビールもとりそろえている。ジャパニーズ・タパスという小鉢のメニューには野菜メニューが豊富、たっぷりの野菜と日本酒を楽しめる。炭火焼の焼き鳥などの串ものも炭の香織が香ばしく美味しい。関西の薄味のおでんにも良く味がしみていて日本酒と良く合う。
toriichi
12 O’connel Street, Sydney
☎(02)9233-8181
酒類ライセンスあり
樹林のメニューも本格懐石や鉄板料理も楽しめる、華樹林
ともすれば平日でも予約が取れなくなるほどの人気店になってしまった樹林の姉妹店として、樹林から50メートリ離れただけの位置に今年初めにグランド・オープンした華樹林。樹林のメニューが8割くらい楽しめて、さらに鉄板カウンターと寿司カウンターがあり、それぞれ専属のシェフがいて、月替わりの本格懐石コースもあり、樹林とはまた違った楽しみ方ができる店としてこちらも人気と注目を集めるようになってきた。高い天井のゆったり広々とした店内はモダンで洗練されたインテリアで、階下には小上がりの座敷があり、一番奥の小上がり席は襖を閉めればプライヴェイトの個室利用もできる。
日本食店には珍しく、フランス産を中心としたワイン・リストは実に100種、和食に合うワインを取りそろえていて、ほか、ビールや日本酒ももちろんある。
取材撮影用に全コース出された「懐石」(1人前$88)、まずは非の打ちどころのない美しさの前菜5種盛り合わせに誰もが顔を輝かせるはず。その内容もアワビ、イクラ、もずく、サンマ山椒煮の炒り卵コーティング、ホウレンソウのゴマ和え、豪華絢爛。取材時の刺身5種盛り合わせはめばちマグロ中トロ、マトウダイ、ヒラマサ、オーシャン・トラウト、そしてタスマニア産ウニが載ったイカ。揚げ物は魚、黒豚、茄子のしんじょはさみの3種。焼き物の白身魚はあっさりのハタに濃厚なタスマニア産ウニ焼き。食事は旬の栗おこわで、もちもちの食感に新鮮なホクホクの栗。デザートにもほっこり甘い栗の渋皮煮とあっさりした甘さの桜餅。
鉄板メニューも豊富だ。お好み焼きの「豚玉」は、黒豚使用なのでコクがあり甘みがある豚にたっぷりのキャベツと、特別な卵をとろりと載せて仕上げる。「オムそばめし」はソース味のちょっぴりスパイシーなそばめしの上にやはり極上の卵でコーティング。「ホルモン焼き」も鉄板で焼いてくれる。
もちろん寿司、刺身、焚き物、揚げ物、つまみなど、とにかくメニューがすこぶる多く、楽しみの幅が広い店だ。お得なスペシャル・ランチ・メニュー「天ぷらセット」($12.80)、「ブリの照り焼きセット」($12.80)などから「松花堂弁当」($24.80)とさまざまに楽しめる。
HaNa Ju-Rin
300 Pacific Highway, Crows Nest
☎(02)9966-5833
ランチ(木~日)12PM~2:30PM、ディナー(火~日)6PM~10PM、月休
酒類ライセンスあり、BYO(火~木ワインのみ可)
*2011年6月29日の情報です。
オリジナル料理豊富な大人気和食店、樹林
シドニー・モーニング・ヘラルド主催の「グッド・フード・ガイド」にて2010年度”フェイバリッド・アジアン”に選ばれた人気和食店。シドニー北部クロウズ・ネストにオープンして4年、新鮮な素材を使ったオリジナル料理が人気の同店は、週末のランチ時もラスト・オーダー直前までひっきりなしに客が訪れるほど活気に溢れているのに落ち着ける雰囲気で、カウンター席もある。
日本酒が14種そろっていて、「日本酒利き酒セット」($16.80)があるのが嬉しい。取材日は春鹿純米酒、南部美人にごり酒、八海山純米吟醸の3種。
ボードにあるスペシャル・メニューの、大トロとタスマニア産ウニの刺身は今がまさに旬の味。甘くて舌の上でとろけるウニはお好みで海苔に巻いて。「はんぺんの揚げ出し、五種の野菜あんかけ」はあんを入れた器部分そのものも食べることができ、パリっと揚がったかた焼きそばのような感覚であんとマッチする不思議な一品。このボードの人気メニューだったという「帆立と海老のクリーミー味噌チーズ焼き」、「豪州真鯛の帆立入りけんちん焼き」は一品料理のメニューに入っている。同店の人気メニュー「自家製薩摩揚げ」($7)は蟹入りのソフトな食感、「特製厚切り牛タンの塩焼き」($10)は5時間コトコト煮込んで箸で崩れる感動の軟らかさ!「茄子の味噌田楽」($13.80)は底の部分が食べやすくカットされていて、シメの「豚の角煮とキムチの石焼ビビンバ温泉玉子載せ」($19.80)はジュージューと音がする中、卓上で混ぜてくれ、トロっとした豚とキムチ、温泉玉子のコンビネイションも抜群だ。
ランチもディナーも無休で、姉妹店・華樹林が休みの月曜もオープンしている。
Jurin
316 Pacific Highway, Crows Nest
☎(02) 9966-5811
ランチ12PM~2:30PM(ラストオーダー2PM)
ディナー6PM~11PM(ラストオーダー10PM) 無休
酒類ライセンスあり、BYO(ワインのみ可)
*2011年7月2日の情報です。
Score 13/20 SMHGFG 2011 (The Sydney Morning Herald Good Food Guide 2011)
キッズ・メニューも充実のお得なカジュアル和食店、金太郎
シドニー北部、ニュートラル・ベイのミリタリー・ロードからヤング・ストリートに入ってほんの数十メートル歩いた左手にある和食店は、2005年から現オーナー・シェフの薩摩さんが営んでいる。1貫からオーダーできる握り寿司やオージーに人気のロール寿司などの寿司、刺身、それに天ぷらの種類もかなり豊富。今の季節に嬉しい鍋モノも、湯豆腐、鶏鍋、海鮮鍋、すき焼き、寄せ鍋などよりどりみどりで、同じ鍋でも変わったところでは柳川鍋(それも各種!)などのお酒好きにおすすめのメニューも。お酒好きといえばおひたし($6.50)やゴマ和え($6.50)、牛タタキ($12.50)、揚げ出し豆腐($8.50)、茄子田楽($9.50)といった一品料理ももちろんあり。
小さな子供がいる家族に嬉しいキッズ・メニューは、アヴォカド握り(2貫$4.50)、チューリップ型の鶏唐揚げ($8)、雑炊($8)、照り焼きチキン細巻き($5)とこちらも充実。その中から、半うどん&細巻きを紹介してくれた。細巻きは女の子が喜びそうなピンク色の湯葉風シートのアヴォカド巻き。海苔に比べて優しい味なので、中のアヴォカドの味が際立つ。この細巻きは大人も単品でオーダー可能($6)。
そして、シドニーでも滅多に食べられない柳川鍋。記者は20年シドニーにいて初めて目にしたメニューだった。とんかつ柳川は軟らかいフィレ肉を使ったとんかつがゴロンと5切れも入り、熱々のままふわふわの卵とじでいただける。鮭とホウレンソウの柳川、鰻の柳川も試したいメニューだ。
天然カツオダシのすき焼きは、味が沁みた豆腐と野菜、たっぷりの牛肉、そしてしこしこのうどんも入っているのが嬉しい。一人前サイズとのことだけどかなりヴォリュームなので、何人かで行ってほかに何品か頼んでシェアしても。ちなみに天然カツオダシはうどんなどすべての汁物はもちろん、柳川鍋、さらには照り焼きソースや田楽味噌煮も使用されていて、子供歓迎だけでなく、子供にも安心して食べてもらえるようにという同店のポリシーがうかがえる。
日本酒6種類に日本のビールも、サッポロ生、アサヒドライ、キリンめぐみが飲める。
Kintaro Japanese Restaurant
Shop 1, 24 Young Street, Neutral Bay
☎(02) 9904-5188
ディナー(火〜日)5:30PM~10:30PM 月休
酒類ライセンスあり
*2011年5月の情報です。
回転寿しを超えたシックでおしゃれな寿司バー、カイ・オン・キング
5年前から店を構えるカイ・オン・キングは、回転寿司だが日本のちゃんとしたカウンターで食べる寿司を食べている気分が味わえる店。オーナー・シェフの松井さんは日本料理一筋、きちっとした仕事をしたい、と意欲を持ち続ける日本の料理人だけあり、おしゃれなだけではなく、しっかりとした味を提供している。
店内はシックでラウンジ・バーのようなおしゃれなインテリアと照明で、天井に鏡があり、回る寿司の流れがお洒落に天井にも映し出されている。カップルが寿司をつまみ、家族が語らい、向かい合わせで食事を楽しむグループの姿が一列に見渡せる。
「美味しく食べてもらうためには決して手を抜かない」という松井さんは、昔ながらの寿司を握り、かつモダンな地域に合った寿司の創作もする。ニュータウンという土地柄と、グリーンな店が多く連なる地域なためか、ヴェジタリアン・メニューが豊富だが、その味にも手を抜いていない。「照り焼きなすの寿司ロール」($2.70)は、とろとろのなすが酢めしによくあう一品で、ヴェジタリアンだけでなく幅広い層に人気が高いそうだ。ほかに、「パンプキン天ぷら寿司ロール」、「マッシュルーム握り」($2.70)、「アヴォカド細巻き」($2.70)、ご飯が見えない程厚い「玉子焼き」($2.70)など。
モダン寿司では、「フィラデルフィア巻き」がオージーに大人気。スモーク・サーモン、アヴォカド、クリーム・チーズの3品がとろけて口の中で混じりあう不思議な味わいの寿司ロール。「スパイシー・サーモン・ロール」、「ソフト・シェル・クラブ・ロール」($4.70)「ブルースイマー・クラブ・ロール」($4.20)「カリフォルニア・ロール」($3.20)など、種類が豊富。
近年オージーも握りをよく食べるそう。サーモン、ハマチ、マグロをメインに、季節によって、さより、いか、かつお、たこ、さば、いわしなども。
ホット・フードも評判が良く、ビーフまき($7.50)が一番人気。ギョウザ($5.50)、シュウマイ($5.50)は手作り。なす田楽($6.50)、焼き鳥($4)などの一品料理のほかに、うどん(ヴェジタリアン$8.50、海老天$11)も人気が高い。
土日はランチからディナーまで通しでオープンしているので、ニュータウン散策する際は気軽に立ち寄ってみよう。
Kai on King
129 King St., Newtown
☎(02)9519-0646
ランチ/木金12PM~3PM、
ディナー/火~金6PM~10PM、
ランチ&ディナー/土日12PM~10PM
BYO
*2010年3月の情報です。
可愛い雰囲気と景色を楽しめるブルー・マウンテンの麓のカフェ、サッサフラス・クリーク
ウィンザー側からブルーマウンテンに行く途中の麓にある可愛い街、カラジョン・ヴィレッジ。こじんまりとした街にあるホーム・ウエア・ストアに併設されたカフェ・ギャラリー。後ろには壮大な風景を見渡しながらコーヒーを楽しめるテラスがある。夜はコンテンポラリーな料理、オレンジとマッジのワインが楽しめる。
Sassafras Creek
83 Old Bells Line of Road, Kurrajong Village 2758
☎(02) 4573 0988
居酒屋スタイル日本食レストラン、いーざ
シドニーのインナー・ウエスト地区にあるニュータウンのキング・ストリート中程、真っ黒な看板に、真っ赤なひらがなで書かれた「いーざ」が目につき、にふと立ち止まる。こんなお洒落さがニュータウンで人の目に留まるんだろう。そこは、「居酒屋風ジャパニーズ・タパス的な感じでお酒と一緒にいろいろつまんでほしい」というコンセプトで2010年2月18日にオープンした居酒屋ダイニングだ。
店内も薄い緑の壁に茶色の木の柱、まず目につく奥の一面の書、そのほかは掛け軸、一升瓶が並んでるだけのシンプルでシックさ、そして浴衣を小粋に着こなすウエイトレス。
料理もお洒落だ。あくまでも日本食をベイスに、アーティストが多い街なので味付けも盛り付けもアーティスティックにした創作日本料理のメニューが豊富にある。例えば「牛筋の煮込み」($18)は2種類の調合したみそとワインで煮込み、ガーリック・ブレッドとサーブされるので、通称「味噌シチュー」と言われる。近年多くの店で食べれるようになった「スパイダー・ロール」($14.50)はソフトシェル・クラブの寿司ロールだが、同店では大根のかつらむきで外側が巻かれていて、面白い食感が楽しめる。「刺身タコス」($15)は、餃子の皮を揚げ、ダイスしたツナ刺身をのせ、メキシカン・サラサでいただく。創作だけではなく、寿司もじっくり煮込んだ煮込み料理も、基本はきっちり日本人が調理した繊細な日本食だ。
同店には、インテリアともなっているが、日本酒、焼酎の種類が豊富だ。多種多様なお酒と料理の組み合わせを楽しもう。デザートは繊細な日本の味を取り入れていて「きなこのチーズケーキ」「黒糖ブリュレ」(各$7)が2大人気。
オープンしたてながら、すでにリピーターが毎日来店するという客層はほぼローカル、それもメディア関係、アーティストなどが多い。記者が取材した日は、開店から、カップル、カップル……と9組の若い男女のカップルが続いた。もちろんカップルだけでなく、万人が楽しめるメニューとなっている。
Iiza Japanise Izakaya Dining
184 King St., Newtown
☎(02)8095-9260
日〜木6PM~10PM、金土6PM~10:30PM(ラスト・オーダー)*現在のところ無休だが変更の可能性があるの事前に要確認
酒類ライセンスあり